第2回流星スペクトル研究集会報告 前田 幸治
日時:2020年5月4日(月)開場9時30分、開始10時、終了18時20分 場所:Web会議方式(Zoom会議室)、参加者:約40人(申し込みは36人)
内容: 2019年3月8日に行われた流星スペクトル研究集会(報告は天文回報922-26)では、10件以上の研究発表が行われ、最近の流星スペクトルの研究の拡がりを確認できました。今回は、コロナウイルスの影響で急速に普及したweb会議システムを使って開催しました。また、趣向を少し変えて、流星スペクトル研究で、重要な論文の輪読を中心に行い、お互いに勉強しました。後半は、研究発表を5件行いました。この内容は、集録(電子版のみ)を作成するので、そちらを参考にして下さい。プログラムと発表者は、以下の通りです。 (*収録は、この下にあります)
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会議室開場(Zoomテスト含む) 開催の挨拶 参加者自己紹介
1.流星スペクトル観測について (司会:藤原)
「流星スペクトル観測研究について」 海老塚 昇, 「観測方法紹介」 藤原 康徳, 「グラフと用語解説」 前田 幸治
2.論文輪読 (司会:前田)
輪読論文 V. Vojáček, J. Borovička, P. Koten, P. Spurný and R. Štork
"Catalogue of representative meteor spectra" A&A 580, A67(2015)
https://www.aanda.org/articles/aa/full_html/2015/08/aa25047-14/aa25047-14.html
abstract + 1.Introduction 前田 幸治
記念撮影1、食事休憩
論文輪読 (続き)
2.Observations and equipment + 3.Data reduction 藤原 康徳
4.Description and classification of the spectra
4.1 Description of the spectra 海老塚 昇
4.2 Classification of spectra 永井 和男
5.Meteoroid orbits 関口 孝志
6.Catalogue + 7.Conclusions 斉藤 啓子
記念撮影2
3.研究発表 (司会:海老塚)
阿部 新助 「 (3200)ファエトン起源「ふたご座流星群スペクトル」のナトリウム変動
Sodium Variation in Geminid Meteoroids from (3200) Phaethon」
関口 孝志 「 2019年12月のふたご群のスペクトル解析結果」
永井 和男 「2020年のおとめ座η群のスペクトル観測」
前田 幸治 「暗いスペクトルをたくさん撮るためのレンズ選び」
藤原 康徳 「室生観測所での遠隔ビデオ流星観測システムについて(紹介)」
閉会の挨拶 閉会
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閉会後には、19時から「オンライン懇親会」を行い約17人が参加しました。ここでは、研究発表で時間が足りずに話せなかった点の詳しい説明や、質問が継続して行われ、夜が更けていきました。
なお、今回の集会は3月末に行われた「彗星夏の学校2020 Zoom」の開催方法や、運営を参考にさせて頂いています。感謝します。
スタッフ:前田 幸治、永井 和男、藤原 康徳、海老塚 昇、関口 孝志、斉藤 啓子、川崎康寛