このページでは、毎月の主な流星群の紹介や観測のためのガイドを掲載しています。
四日市流星会議の現地参加締め切りは8/25,オンラインは8/29
会員の皆さんには、回報8月号に掲載した思い出&アンケートをぜひお願いします。
2025年9月9日 23時の北東~東の空 εペルセウス流星群ほかの輻射点位置
(Stella Theater Lite による)
9月の流星群ガイド
9月になっても猛暑が続き、涼しくならないのがこのところ当たり前になってきたようです。流星の世界では、8月と10月からのにぎやかな出現が続く期間との狭間になる9月ではありますが、なかなか面白い群があります。
月の初めには「ぎょしゃ座流星群」があります。今年は、9月1日頃に極大となり、その時の輻射点は(α=91°δ=+39°)Θ星のすぐ北あたりです。速度は66km/sとやや速い流星です。出現数はかなり少ないですが、見られればラッキーというぐらいの気持ちで8月末ごろから見上げてください。
9月を通してコンスタントに出現するのは「εペルセウス座流星群」です。極大は9月10日頃、その時の輻射点は(α=49°δ=+40°)と、8月のペルセ群よりだいぶ南です。速度が速いのが特徴です。2021年9月9日の夜から翌日にかけては、この群が突発的に多く出現しました。今年は月の条件が良くありません。満月ぐらいの大きな月が南東から南の空へ移動していきますので、空が明るく見づらいので、北の方角を向いて観測をするとよいでしょう。
<上図は、先に書いたぎょしゃ群とεペルセウス群と別項で扱うもう1つのβぎょしゃ群の極大期の輻射点です。クリックすると拡大します>
9月の月齢 8日(月):満月、14日(日):下弦、
22日(月):新月、30日(火):上弦、
9月の暦象 7日(木)白露(太陽黄経165°)、
23日(火)秋分(太陽黄経180°)
*輻射点とは、流星がある星座の決まったあたりから四方八方に飛び出すように見える点のこと。実際には点でなく、少し面積があります。その星座の名前をとって〇〇流星群と呼びます。
流星や流星群についての用語の説明は、次のボタンをクリックしてください。
(図はStera Theater Liteを使用)
<会員のみなさんへ>
・天文回報9月号は「会員の部屋」にあります。
通常会員の方もカラーで大きく見られます。
・住所やメールアドレスを変更される方は、早めに
事務局までおねがいします。
・年度途中の会員種別変更はできません。
・初心者用に[スマホで流星眼視計数観測]を
作成、使ってみてご意見をください。
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≪マスコミの皆様へ≫
日本流星研究会への連絡は「お問い合わせ」のページを通してお願いします。素早い対応は難しいかもしれませんが、Web担当より連絡をさせていただきます。
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『日本流星研究会』は、流星天文学の普及と観測・研究の実践、そして会員相互の親睦を図ることを目的とした任意団体で、プロの流星研究者と多くのアマチュア流星愛好家によって組織・運営されています。創立50周年を迎えました。本会への入会を考えてみえる方は、下のボタンをクリックしてください。
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・時間や出現位置など詳しい情報をお持ちの方は、掲示板のページ内の「日本流星研究会火球報告ボタン」や、<リンク集>の中にある「日本火球ネットワーク」へお願いします。
9月のその他の群の活動
中旬頃からは、もう1つの「βぎょしゃ群」も見られます。極大は、9月23日頃、その時の輻射点は(α=86°δ=+43°)です。月初の群よりこちらの方が毎年コンスタントに出現します。また、2つのエリダヌス座流星群の出現も観測されています。νEri群 極大9月11日頃(α=62°δ=+4°)とεEri群 極大9月12日頃(α=57°δ=-14°)です。これらにも注目してください。また、11月まで続くおうし座群も9月から出現が始まります。
今月の流星群のように、数は少ないがコンスタントに出現する「小流星群」は、極大期に多いとは限りません。観測ができる日には、複数の群を頭に入れて実施されると良いでしょう。
流星観測を始めてみよう
今年から流星を見るだけでなく観測をしてみたいという方には、「リンク集」の中にふさわしいHPを紹介しています。下のボタンからどうぞ!
・ 流星の部屋 (内山茂男氏)・・・・・・・眼視観測
・流星電波観測国際プロジェクト(小川 宏氏)・電波
・HRO流星電波観測の速報(杉本弘文氏)・・・・電波
・TV観測:UFOCapture情報交換web(SonotaCo氏)
・望遠鏡観測分科会(殿村泰弘氏)・・・・・・望遠鏡
詳しい眼視観測の方法や報告の用紙などは、「日本流星研究会」のページに観測支援のタブがあり、その中に[眼視観測マニュアル]がありますので、ぜひご活用ください。
(タイトルの流星写真は天文回報2016年5月号表紙 撮影 井上 弘行 氏)
<Last update 2025.8.24>
2024年の12月ふたご座流星群の出現状況 日本流星研究会
天文回報№992(2025-3月号)より
・眼視観測報告より
2024年のふたご座流星群は、極大期がほぼ満月にあたり、最微光星が良くない条件下での観測となりました。13/14日の一晩の観測の平均値としてZHR=約70の出現が捉えられました。
・電波観測報告より
2024年ふたご座流星群の推定ピークは、太陽黄経λ?=262°.03(12月14日6:30)頃と,過去10年平均値(λ?=262°.15)より少し早くピークを迎えました。推定ピーク値は、過去10年平均値AL=4.5に対し、Activity
Level(AL)=6.5と推定され、過去最大の値でした。国内では、ピークの頃のロングエコー数が、過去5年平均と比較すると若干多めに推移しました。特に日本時間で14日は多くなりました。
・TV観測報告より
単点観測による1台のカメラで1夜あたりの撮影流星数からは極大が2024年12月11/12~14/15日にあるようにみえる。TV観測の修正していない生データなのでこれ以上絞り込むことができない。GEMの出現数は、極大を過ぎると激減している。(個人で最も多かったのは、13/14日の354個(総流星数399個)であった)
同時流星は、2024年11月20日~12月16日(UT)の間に1,262個が得られた。この得られた同時流星を軌道計算し、まとめた。同時流星の輻射点、軌道などは昨年のものとほぼ同じで、変化がみられなかった。GEMは活発な出現が続いている。
天文回報№998(2025年9月号)を発行。クリックすると拡大して見られます。
日本流星研究会の会員の方は、下のボタンをクリックして会員の部屋に入ると回報のPDF版をダウンロードすることができます。
皆さんのご意見や観測報告、回報の感想、写真やイラストなどお送りください。次の10月号の締め切りは、9月10日(水)です。
太陽黄経は、日本標準時0時の値、日の出入りは東経135度に近い明石市の時刻です(緯度:35° 経度:N135°)
経度1度東へ行くと日の出・入りは、約4分早くなります。西は反対です。もちろん、緯度、標高によっても少し変わります。 <国立天文台HPより J.2000.0>
日付 太陽黄経 日の出 入り
9月 1日 158.1130 5:33 18:27
9月 2日 159.0805 5:34 18:25
9月 3日 160.0483 5:34 18:24
9月 4日 161.0166 5:35 18:23
9月 5日 161.9852 5:36 18:21
9月 6日 162.9542 5:36 18:20
9月 7日 163.9237 5:37 18:19
9月 8日 164.8937 5:38 18:17
9月 9日 165.8641 5:38 18:16
9月10日 166.8351 5:39 18:14
9月11日 167.8066 5:40 18:13
9月12日 168.7786 5:41 18:11
9月13日 169.7512 5:41 18:10
9月14日 170.7244 5:42 18:09
9月15日 171.6982 5:43 18:07
9月16日 172.6726 5:43 18:06
9月17日 173.6476 5:44 18:04
9月18日 174.6232 5:45 18:03
9月19日 175.5994 5:46 18:02
9月20日 176.5762 5:46 18:00
9月21日 177.5535 5:47 17:59
9月22日 178.5314 5:48 17:57
9月23日 179.5099 5:49 17:56
9月24日 180.4888 5:49 17:54
9月25日 181.4683 5:50 17:53
9月26日 182.4483 5:51 17:52
9月27日 183.4288 5:51 17:50
9月28日 184.4098 5:52 17:49
9月29日 185.3913 5:53 17:47
9月30日 186.3733 5:54 17:46
1例目:7月2日朝に発見火球が目撃された時間帯に外で何かがぶつかったような音を聞き、夜が明けてから玄関のすぐ側の廊下に石が1つ落ちているのを見つけたということです。その日の夜のニュースで隕石の可能性があると知って翌朝、他にもないか探したところ、中庭でもう1つを見つけたそうです。
2例目: 発見地から約1km離れた船橋市内で発見されました。7月22日(水)にアパートの屋根瓦が割れているのが発見され、その修理の際に割れた瓦と一緒に近くの地面に破片が落ちていたといいます。(左写真)
お願いと注意
建物の屋根や壁から大きな音を聞いた場合 や 屋根や壁、ガレージなどに新しい破損が発生している場合には周辺に見慣れぬ石が無いか見ていただけるとありがたいです。*わざわざこの地区に出かけて探すようなことはおやめいただきたいと思います。
もし、隕石らしきものを発見した場合には 地域の博物館・科学館など、あるいは日本流星研究会またはSonotaCo Network(admin@sonotaco.jp)に連絡するようにお願いします。 日本流星研究会へは、このHPの「お問い合わせ」ページからご連絡をいただけるとありがたいです。もし、隕石の写真がとれましたら、HP担当の鈴木の以下のメールアドレスに添付ファイルでいただけるとありがたいです。 (ssshatle@nifty.com)
なお、捜索の際、私有地に許可なく入り込んだりそこから持ち出したり、交通妨害や迷惑行為などをしないようにしてください。また、コロナ禍の時期に不特定多数が集中することをさけるため、SNSヘの公開やマスコミなどへの直接連絡は、おやめいただくようにお願いします。拾われたものは、正式に鑑定して隕石と証明されなければ価値がありません。また、直接手を触れずにビニル袋や白紙などで包み取るようにしてください。なお、この項の内容は、SonotaCOネットワークより提供を受けています。ありがとうございました。 (地図はクリックすると拡大表示されます)
NMS会員の皆様には、今回のことについていろいろお考えがあるのではないかと思います。「会員の部屋」⇒「特集ページ」に過去の隕石関係掲載記事を近日中にまとめていきます。ご意見などは、回報に投稿をお願いします。