Welcome  to  the Nippon Meteor Society

このページでは、毎月の主な流星群の紹介や観測のためのガイドを掲載しています。

 


 

11月の流星群ガイド

11月は晴れた夜空も多くなりますが、寒さも本格化します。防寒対策などの備えを十分にして流星観測を楽しんでください。
 さて、11月といえば、「しし座流星群」です。最も多くみられる日(極大日)は、11月18日(月)ころ、その時の輻射点*は、下の図のようにししの大鎌の中にあります。<図:午前1時頃の位置、図をクリックすると拡大されます>

16日~20日の夜半過ぎにも見られます。 ただ、23時頃にならないと輻射点が地平線上に昇ってきませんので、宵のうちには見られません。残念ながら16日が満月ですので、月の影響が大きくこの流星群をたくさんみようというには残念です。ただ、このしし群は明るい流星が多く、最後に爆発したり、流れた後に「痕(こん)」という白いすじのようなものを残す珍しい現象が見えたりします。空の暗い場所では、1時間に5~10個くらい見られることもあります。お勧めは16日(土)に郊外の星がたくさん見える場所へのお出かけです。日付が変わってから、月明りを避けて北東の空を見上げてください。

 

*輻射点とは、流星がある星座の決まったあたりから四方八方に飛び出すように見える点のこと。実際には点でなく、少し面積があります。その星座の名前をとって〇〇流星群と呼びます。

流星や流星群についての用語の説明は、次のボタンをクリックしてください。

 11月を通して最も活発に活動をしている流星群は、「おうし座流星群」です。この群は南群、北群が存在しています。極大があまりはっきりしないのですが、10月のうちから活発なのが南群で、その極大は11月上旬頃で輻射点は(α=52°δ=+13°)あたりです(下図を参照)。11月になって増加していくのが北群です。その極大は11月中旬頃で、輻射点はプレアデス(すばる)のあたりです。共によく似たゆっくりとした速さの流星群ですので、まとめて「おうし群」として数えてもOKです。また、この群は、時に明るい流星(火球)が見られることもあります。 (図はStera Theater Liteを使用)

<会員のみなさんへ>

・天文回報11月号を会員の部屋にあります。                 

 

・2025年会費を10月1日より受け付けています。

通常会員およびWeb会員の2制度とさせていただいております。PC,タブレットなどで読めない方以外は、なるべくWeb会員でお願いします。・年度途中の会員種別変更はできませんので、この機にぜひWeb会員に変更を。

 

 ・初心者用に[スマホで流星眼視計数観測]を

 作成、使ってみてご意見をください 

    スマホ版マニュアルへ] 

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≪マスコミの皆様へ≫

日本流星研究会への連絡は、「お問い合わせ」のページを通してお願いします。素早い対応は難しいかもしれませんが、Web担当より連絡をさせていただきます。

   [ お問い合わせのページへ]

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『日本流星研究会』、流星天文学の普及と観測・研究の実践、そして会員相互の親睦を図ることを目的とした任意団体で、プロの流星研究者と多くのアマチュア流星愛好家によって組織・運営されています。創立50周年を迎えました。本会への入会を考えてみえる方は、下のボタンをクリックしてください。

    [入会を希望される方へ]

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<掲示板>に書き込みをお願いします。
・時間や出現位置など詳しい情報をお持ちの方は、掲示板のページ内の「日本流星研究会火球報告ボタン」や、<リンク集>の中にある「日本火球ネットワーク」へお願いします。



その他の11月の流星群

 以前から日本の流星観測者は「χオリオン群」(11月オリオン群)と名付けた流星群を11月下旬に観測してきました。この群の極大は、11月27日頃、その輻射点は(α=85°δ=+16°)あたりです。
小欄の担当子の昨年のTV観測では、コンスタントに出現した「うみへび群」、中旬に目立った「ζかに群」が活発でした。その他、過去には大出現したが、すでに活動停止しているのではないかと一時は思われていた「アンドロメダ座流星群」、突発的な出現を起こす可能性のある「αいっかくじゅう群」など、様々な流星群の活動状況には目が離せません。

流星観測を始めてみよう

今年から流星を見るだけでなく観測をしてみたいという方には、「リンク集」の中にふさわしいHPを紹介しています。下のボタンからどうぞ!

・ 流星の部屋 (内山茂男氏)・・・・・・・眼視観測
・流星電波観測国際プロジェクト(小川 宏氏)・電波
・HRO流星電波観測の速報(杉本弘文氏)・・・・電波
・TV観測:UFOCapture情報交換web(SonotaCo氏) 
・望遠鏡観測分科会(殿村泰弘氏)・・・・・・望遠鏡

詳しい眼視観測の方法や報告の用紙などは、「日本流星研究会」のページに観測支援のタブがあり、その中に[眼視観測マニュアル]がありますので、ぜひご活用ください。

 


      (タイトルの流星写真は天文回報2016年5月号表紙  撮影 井上 弘行 氏)

                           <Last update 2024.10.26>

 


今月の情報

 

2024年の8月ペルセウス座流星群の出現状況       日本流星研究会

 眼視観測部門報告No.816より
今年は、極大前から極大期にかけて月の条件が良く、多くの観測が集まりました。極大が日本時間で8月12/13日の夜の時間帯に予想されたため注目されましたが、この夜の19人の観測の平均値では、HR=約27,ZHR=約65と、ペルセウス座流星群としてはやや低調な値でした。また、1時間ごとの観測結果の集計では、ピーク時刻は明確ではありませんでした。


TV観測部門報告No.364より
9名の方から報告があり、ペルセウス座流星群の出現のピークは2024年8月12~13日UTでした。ペルセ群の同時流星は、2024年7月21日~8月27日(UT)の間に1,497個が得られ、ここから、同群の輻射点や軌道などを決定しました。その結果は、昨年とは著しい違いはありませんでした。

 

天文回報№988(2024年11月号)を発行。クリックすると拡大して見られます。

   日本流星研究会の会員の方は、下のボタンをクリックして会員の部屋に入ると回報のPDF版をダウンロードすることができます。

 
皆さんのご意見や観測報告、回報の感想、写真やイラストなどお送りください。次の12月号の締め切りは、11月10日(日)です。

 

11月の太陽黄経、  日の出入りの時刻

太陽黄経は、日本標準時0時の値、日の出入りは東経135度に近い明石市の時刻です(緯度:35° 経度:N135°)

 経度1度東へ行くと日の出・入りは、約4分早くなります。西は反対です。もちろん、緯度、標高によっても少し変わります。 <国立天文台HPより J.2000.0>

日付      太陽黄経  日の出    入り

11月  1日    218.3405     6:20    17:06
11月  2日    219.3413     6:21    17:05
11月  3日    220.3426     6:22    17:04
11月  4日    221.3444     6:23    17:04
11月  5日    222.3467     6:24    17:03
11月  6日    223.3495     6:25    17:02
11月  7日    224.3527     6:26    17:01
11月  8日    225.3563     6:27    17:00
11月  9日    226.3603     6:28    16:59
11月10日    227.3648     6:29    16:59
11月11日    228.3696     6:30    16:58
11月12日    229.3749     6:31    16:57
11月13日    230.3805     6:32    16:57
11月14日    231.3865     6:33    16:56
11月15日    232.3929     6:34    16:55
11月16日    233.3998     6:35    16:55
11月17日    234.4071     6:36    16:54
11月18日    235.4149     6:37    16:54
11月19日    236.4231     6:37    16:53
11月20日    237.4318     6:38    16:53
11月21日    238.4410     6:39    16:52
11月22日    239.4506     6:40    16:52
11月23日    240.4608     6:41    16:51
11月24日    241.4714     6:42    16:51
11月25日    242.4825     6:43    16:51
11月26日    243.4941     6:44    16:50
11月27日    244.5060     6:45    16:50
11月28日    245.5184     6:46    16:50
11月29日    246.5313     6:47    16:50
11月30日    247.5445     6:48    16:49

 



2020年7月2日 02時32分の大火球から習志野市に隕石落下! 船橋市内で2例目、3例目の隕石もみつかる。観測により次のような地区にまだ落下していることが考えられます。

1例目:7月2日朝に発見火球が目撃された時間帯に外で何かがぶつかったような音を聞き、夜が明けてから玄関のすぐ側の廊下に石が1つ落ちているのを見つけたということです。その日の夜のニュースで隕石の可能性があると知って翌朝、他にもないか探したところ、中庭でもう1つを見つけたそうです。

2例目: 発見地から約1km離れた船橋市内で発見されました。722日(水)にアパートの屋根瓦が割れているのが発見され、その修理の際に割れた瓦と一緒に近くの地面に破片が落ちていたといいます。(左写真)

 

 お願いと注意 

建物の屋根や壁から大きな音を聞いた場合 や 屋根や壁、ガレージなどに新しい破損が発生している場合には周辺に見慣れぬ石が無いか見ていただけるとありがたいです。*わざわざこの地区に出かけて探すようなことはおやめいただきたいと思います。

 もし、隕石らしきものを発見した場合には 地域の博物館・科学館など、あるいは日本流星研究会またはSonotaCo Network(admin@sonotaco.jp)に連絡するようにお願いします。 日本流星研究会へは、このHPの「お問い合わせ」ページからご連絡をいただけるとありがたいです。もし、隕石の写真がとれましたら、HP担当の鈴木の以下のメールアドレスに添付ファイルでいただけるとありがたいです。 (ssshatle@nifty.com)

  なお、捜索の際、私有地に許可なく入り込んだりそこから持ち出したり、交通妨害や迷惑行為などをしないようにしてください。また、コロナ禍の時期に不特定多数が集中することをさけるため、SNSヘの公開やマスコミなどへの直接連絡は、おやめいただくようにお願いします。拾われたものは、正式に鑑定して隕石と証明されなければ価値がありません。また、直接手を触れずにビニル袋や白紙などで包み取るようにしてください。なお、この項の内容は、SonotaCOネットワークより提供を受けています。ありがとうございました。   (地図はクリックすると拡大表示されます)

 NMS会員の皆様には、今回のことについていろいろお考えがあるのではないかと思います。「会員の部屋」⇒「特集ページ」に過去の隕石関係掲載記事を近日中にまとめていきます。ご意見などは、回報に投稿をお願いします。

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